アプリケーション (オプティック/光学レンズ)
一般的な

2001年より、ABICOR BINZELはレーザ溶接とブレージング(ロウ付け)向けワイヤー送給の分野においても精力的に活動を行っており、同分野にて自動生産ラインを多く提供し、需要に応え続けてきた事に定評があります。
工業生産におけるレーザ加工の需要が増え続けていた事で、将来性を見据えた結果、2008年にはSCANSONIC GmbHとの提携を開始。完成されたレーザ接合ソリューションの提供を目指す事となりました。
パートナーであるSCANSONICは、レーザ光学および、自動レーザ・アーク溶接用の適応型処理動作ヘッドの開発・生産に特化した革新的な企業であり、ABICOR BINZELは世界中に子会社を持つ溶接分野のエキスパートであるため、双方が見事にお互いを補い合っています。この戦略的パートナーシップとコア・コンピテンス(独自の優位点)の結集は世界市場における成功のためのコンディションを理想的なものへと昇華させると共に、両社のテクノロジーポートフォリオの強化をもたらします。
ABICOR BINZEL ROBOTIC SYSTEMSは、完成されたシステムとソリューションを未来のユーザー層へ提供するイノベーションパートナーです。
アルミニウム溶接
アルミニウムによる軽量かつ視覚的アピール性のあるコンポーネントを製造する際にはレーザ溶接が使用されています。レーザツールは高精度・費用対効果の向上を製造工程にもたらします。製品の材質、形状に応じて従来のレーザ溶接(溶接充填材あり・なし)とリモート溶接から選択することができ、周期時間の条件に合わせてカスタマイズ可能です。
- ALO3を使用する場合, 従来のレーザ溶接(充填材あり) を重要材料とシームトラッキングを使用しながら行う事が可能です。全工程において、充填材の位置とレーザの焦点がそれぞれ常に正確である事を確認して下さい。
- BO-SFはアルミニウム合金の溶接を従来の方法で行う際に最も適しており、充填材を使用しない溶接に適しています。
- RLW-Aとシームトラッキングリモート技術を併用することも可能です。
レーザによるブレージング(ロウ付け)
ブレージング(ロウ付け)工程ではフィラー材(充填材)を使用します。ベースの素材を実際に溶かす事なくロウづけする事が可能で、非常に高い費用対効果に加え、高精度かつ歪みも最小限に抑える事が可能です。溶接する素材によってどのロウ付け装置やプロセスパラメーターを選択するかが決まります。シームトラッキング機能が統合された、ALO1を使用する事で技術的な複雑性を最小限に抑えてロウ付けを行う事が出来ます。特に、限定されたアクセス範囲で難しい接合ポイントのある素材に対する作業を行う場合に適したモデルです。
Scansonicの代名詞とも言える製品、ALO3は シームトラッキングに関連する全てのプロセスパラメーターを正確に指定出来るため、最適なブレージング(ロウ付け)の結果が保証されます。
鉄鋼溶接
鉄鋼のレーザー溶接は歪みが小さく、素早く全体が接合されるのが特徴です。深溶け込み溶接プロセスは素材の深部へ行き届き非常に細い継ぎ目を作り出します。対照的に、熱伝導溶接の場合は比較としてわずかに幅広く綺麗な接合が可能です。材質とアプリケーションの形状によって、従来の溶接を充填材あり(もしくはなし)で行うべきか、リモート技術の利点を活かすべきかが決まります。
- ALO3を使用することで、重要な材料と共にフィラー材(充填材)を使用したり接合線をシームトラッキングして従来の溶接を行なうことが可能です。
- BO-SFはアルミニウム合金の溶接を従来の方法で行う際に最も適しており、フィラー材(充填材)を使用しない溶接に適しています。
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RLW-Aとシームトラッキングリモート技術を併用することも可能です。
焼き入れ
精密な焼入れは、軽量構造であるが高い負荷がかかる(High Load)部品を処理する際にしばしば不可欠になります。
レーザービームの特性上、従来の手段と比較して必要な箇所に対する焼き入れをピンポイントで遥かに正確に行う事が出来ます。
鍵となるのは熱処理を厳密な温度調整のもと行うことであり、RLH-A を使用することでコントロールしやすくなる事から、精度の高い結果の実現が可能です。また、機敏に動作するビルトインミラーによって、熱処理のトレース範囲をどの程度にするか決めやすくなります。